バスク在住13年のワインのプロが現地から紹介!
ゲタリアで気軽に、本格的な郷土料理が楽しめるおすすめレストランを探していませんか?
本記事では、筆者が2025年夏に実際に訪れた中から、家族連れでも安心&予算重視で大満足できるお店を2つ、厳選して紹介します。
ゲタリアは美食の町として知られる一方で、ネット上にあるのは高級店の情報ばかり。気軽に入れる雰囲気や子ども向けメニューの有無など、旅行中に気になる情報はなかなか出てきません。
筆者はバスク在住13年。日本ではワインアドバイザーとして働き、バスクワイン「チャコリ」の産地でもあるゲタリアは大好きな場所のひとつ。ゲタリアのレストランで食事する機会も多いです。
その経験から「予算を抑えつつも、美味しさ・雰囲気・ゲタリアらしさにおいて、すべてに満足できるレストラン2軒」をご案内します。
最後まで読めば、「ゲタリアで旅の満足度が上がる食事体験」ができますので、ぜひお付き合いください。
【タイプ別】ゲタリアのレストランの相場
レストランのタイプごとに目安となる価格帯を表にまとめました。旅の予算の参考にしてください。
※日本円の目安は執筆時点のレートで計算しています。実際のレートはご旅行時にご確認ください。
レストランのタイプ | 特徴 | 予算(1人あたり) |
---|---|---|
ローカル食堂・バル (メニュー・デル・ディアあり) | 地元の人も利用する庶民的な食堂。ランチセットや軽食中心。 | 約 15〜30ユーロ (約2,600〜5,100円) |
グリル専門店 (炭火焼きの魚料理が名物) | 炭火焼をはじめ本格的な郷土料理が楽しめる中価格帯の店。 | 約 35〜60ユーロ (約6,000〜10,200円) |
高級レストラン (ミシュラン星付きや有名店) | 料理はもちろんサービスも上質で、ワンランク上のレストラン体験を提供。 | 約 90〜190ユーロ以上 (約15,000〜32,000円〜) |
**豆知識:**名物のロダバジョ(Rodaballo=イシビラメ)などの魚類の値段は「1kgあたり」であることが一般的。また、食べる際はシェアがおすすめ。
炭火焼レストランIribarのメニュー。「2 per.=二人用」の表示があるものは、量が多いのでシェアがおすすめ
ゲタリアは、バスク地方の小さな港町で、新鮮な魚介と炭火焼料理が名物の美食スポット。観光地でありながら、地元の人に愛されるレストランやバルが多く、近隣のサンセバスチャンやサラウツと比べて、ややリーズナブルな価格帯です。
※価格は【2025年夏時点】。近年は観光地全体で物価上昇傾向にあり、レストランの価格も上がっています。最新情報は現地でご確認ください。
▶食事は軽食で済ませたい方はゲタリアおすすめバルの記事もぜひチェックしてみてください。
【本格炭火焼をカジュアルに】Iribar(イリバル)|ゲタリア中心部の老舗人気店

店の特徴・立地・雰囲気

ゲタリアの中心・中央通り沿い、サン・サルバドール教会すぐそばにある「Iribar(イリバル)」は、地元で長く愛される老舗の炭火焼レストラン。カジュアルな外観ながら、本格的な味わいが評判です。
入口脇の焼き場では、ランチタイムに魚が香ばしく焼き上がり、観光客の目を引きます。店内は木目調で、船内のような落ち着いた雰囲気。吹き抜けのある2階席は特に開放的で、ゆったり過ごせます。

筆者が訪れたのは現地のランチタイム開始直後の14時。入店時は空いていたものの、30分ほどで満席に。1階は観光客やファミリー、2階は落ち着いた客層が中心でした。
実際に食べた料理とレビュー
Iribarではアラカルトのみの提供で、子ども用メニューはなし。でも、豊富なメニューから、野菜料理やコロッケなどお子さまが食べやすい料理を選べます。
注文したメニュー(一部)
●ドリンク:タライ・ベリのチャコリ(白)

ゲタリア産のチャコリで乾杯。チャコリは、赤や上級タイプ、スパークリングなど貴重なワインも。ワインリストはスペイン産を中心にシャンパンも用意されています。
●お通し:アンチョアのマリネ

ビネガーとニンニクを効かせたオイルでマリネされたアンチョア(カタクチイワシ)は、子どもたちも夢中になる美味しさ。アンチョアはゲタリアの名産品なので、一度は食べておきたい一品。
●前菜:ガリシア風タコのカルパッチョ

赤唐辛子パウダーがたっぷりかかっており、想像以上にスパイシー。味はしっかりめなので、素材の味を楽しみたい方は「タコの炭火焼」がおすすめ。
●前菜:牛テールのパイ包み

濃厚でとろける肉とサクサクのパイ生地が絶妙にマッチ。今回食べた中で筆者のベスト。肉系・煮込み系が好きな方は必食です。
●メルルーサのココチャ(喉肉)のグリーンソース

ゼラチン質のとろみに、乳化したソースがからんで絶品。メルルーサのココチャは旨味が強く、バスク名物として一度は試したい一皿。
●メイン:イシビラメ(ロダバジョ)の炭火焼

家族でシェア。オリーブオイルにニンニクとビネガーを効かせたソースがかかっており、皮のゼラチンとふっくらした白身が美味。ただ、訪問時は旬を外れていたためか、身の旨味はやや控えめで、天然ではなく養殖の可能性も。時期によって味わいが変わる魚料理です。
スタッフはとてもフレンドリーで親切でしたが、料理の提供スピードがとても早く、少し慌ただしく感じました。デザートも魅力的でしたが、今回は別のお店を予定していたため食後はコーヒーのみ。
メニューと価格帯
アラカルト注文のみ。現金・カード支払い可。
メニュー | 価格(税抜き) |
---|---|
前菜(カルパッチョ等) | 18〜20€ |
ココチャ(魚) | 29€ |
イシビラメ炭火焼(1kg) | 86€ |
ワイン(ボトル) | 18.5€ |
店舗情報・アクセス
ゲタリア中心部にあり、観光途中に立ち寄るのに便利なロケーション。最寄りバス停からは徒歩5分程度。
- 【店名】Iribar(イリバル)
- 【住所】Calle Mayor, 4, 20808 Getaria
- 【営業時間】13:00〜15:30 / 20:00〜22:30
- 【定休日】水・木曜
- 【予約】必須(特に夏は早めの予約を)+34943140406
- 【公式サイト】https://iribargetaria.com/
こんな人におすすめ
- カジュアルな雰囲気で本格炭火焼を味わいたい方
- 地元民が通う老舗で食事したい方
- 豊富なメニューから自由に選びたい“アラカルト派”
- 子ども連れでゆっくり食事を楽しみたい方
注意点・補足

- 7〜8月の週末や祭りの時期は予約困難。2週間以上前の予約が安心
- 炭火焼きの魚料理はシェア前提(1kg〜)なので、2人以上の利用が理想
【海とチャコリを満喫】Mayflower(メイフラワー)

店の特徴・立地・雰囲気

「せっかくゲタリアに来たなら、海を眺めながらチャコリを片手にランチを」——そんな理想を叶えてくれるのが、港を見下ろす絶景レストラン「Mayflower(メイフラワー)」。
開放感あふれるテラス席は、海風と地元の味を満喫できる特等席。外の焼き場では新鮮な魚が炭火で焼かれ、眺めているだけで旅気分が高まります。
この日はランチ前の早い時間に訪れ、運よくテラス席を確保。観光客向けかと思いきや、素材の旨味を引き出す炭火焼は期待以上。アンコウとメルルーサは、ジューシーで旨味が凝縮され、まるで別の魚のようでした。
夏限定かもしれませんが、テラスの先には子ども向けの遊具コーナーもあり、家族連れには嬉しいポイントです。
実際に食べた料理とレビュー
この日は軽めのランチを希望していたため、シンプルな前菜と魚料理を注文。アラカルトのみで、子ども用メニューはありません。
メニュー数は少ないので選びやすいですが、お子さま向けの選択肢は限られているため、軽食を済ませてから訪れるのも一案です。
注文したメニュー(一部)
●ドリンク:ガインツァのチャコリ(白)

地元ゲタリアのワイナリー「ガインツァ」のチャコリを注文。爽やかでエレガントな飲み口が印象的で、レストランで味わったのをきっかけに、後日ワイナリーも訪れるほど気に入った1本です。
▶ガインツァのワイナリー見学に興味がある方は訪問レポートもチェック
●前菜:自家製コロッケ
バスクのコロッケは生ハム入りクリームコロッケが定番。衣はサクサク、中はとろりとしたクリーミーな仕上がり。シンプルながら完成度の高い一品で、子どもたちにも好評でした。
●前菜:ツナサラダ
想像以上に豪快なビジュアルで登場。ツナに玉ねぎとオリーブオイルをたっぷりのせたシンプルな味付け。素材の良さを感じられます。

●メイン:アンコウの炭火焼

炭火でしっかりと焼き上げられたアンコウはふっくらジューシーで、旨味が凝縮。満足感の高い一皿でした。
●メイン:メルルーサの炭火焼

子どもでも食べやすい小ぶりサイズ。普段の食卓でも親しまれているメルルーサですが、炭火で焼くことで旨味が一段と引き立ち、上品な味わいに。今回の一番のサプライズでした。
メニューと価格帯
訪問時はメニュー表の写真を撮り忘れてしまったため、記事執筆時点に確認できた最新のオンラインメニューによる参考価格です。
- メルルーサの炭火焼:20€
- アンコウの炭火焼:61.80€
※カード・現金ともに利用可能。
※訪れた日は英語・フランス語が通じ、観光客対応に慣れている印象です。
店舗情報・アクセス
港側に面し、ゲタリア旧市街中心部からすぐ。バス停から徒歩約10分程度。
- 【住所】Lugar, Katrapona Plaza, 4, Bajo, 20808 Getaria, Gipuzkoa
- 【営業時間】13:00〜15:30 / 20:00〜22:30
- 【定休日】なし
- 【予約】推奨(特に夏場のテラス席は事前確保を)943140658
こんな人におすすめ

- 海の見えるレストランでバカンス気分を味わいたい方
- 子連れでも周囲を気にせず食事を楽しみたい方
- 英語・フランス語での対応ができるお店を探している方
注意点・補足
- メニューはシンプルで、選択肢は少なめ。
- お子さま向け料理のバリエーションは限られているため、事前に軽食をとっておくのもおすすめです。
- テラス席は特に人気なので、事前予約がベター。
自分に合うのはどっち?IribarとMayflowerを比較
店名 | こんな人におすすめ | 特徴・魅力ポイント |
---|
Iribar | 地元客が通う店で本格派の味を堪能したい方/多彩なメニューから選びたい方におすすめ | 味・素材・完成度は一段上。 魚料理はもちろん、肉料理や前菜のバリエーションも豊富。 |
Mayflower | 海の景色を楽しみながら食事したい方/観光客慣れしたサービスを求める方におすすめ | 開放感抜群のテラス席で、潮風と炭火焼の香りを堪能。料理はシンプルながら丁寧な仕上がりで、雰囲気重視の人にも◎ |
まとめ:どちらも“気軽に楽しめる炭火焼”、選ぶポイントは「重視したい体験」

どちらのレストランも、気取らず楽しめるのに料理は本格的。
・味の完成度やメニューの豊富さを重視するならIribar
・海を眺める贅沢なロケーションでリラックスした時間を過ごしたいならMayflowerがおすすめです。
いずれにせよ、夏のゲタリアでは予約が取りづらい時期も多いため、事前予約はお忘れなく。
その日の気分や旅のスケジュールに合わせて、ぴったりの一軒を選んでください。
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