バスク地方は「美食の聖地」として知られていますが、その中でも特にグルメ好きにおすすめなのが、小さな港町「ゲタリア」。
サン・セバスティアンからバスでわずか1時間。大西洋に面したこの町では、地元で獲れた新鮮な魚介料理や爽やかな地ワイン「チャコリ」が楽しめます。
週末に天気がいいと、ついふらっと来てしまう居心地の良さもゲタリアの魅力。
今回は、美味しいものを求めて週末に訪れた、ゲタリアでの一日を現地からレポートします!
記事の最後には、今回紹介するゲタリアのお店や街歩きスポットをまとめたオリジナルマップもご紹介していますので、ぜひ最後までお楽しみください!
ゲタリアとは? 〜バスク美食文化を支える小さな港町〜
石畳の旧市街、港に並ぶカラフルな漁船、灯台、ビーチ…。ゲタリアは、どこを切り取っても絵になる町です。
かつては捕鯨の拠点として栄え、今も新鮮な魚介類の水揚げで有名。
ここには、世界的に有名な炭火焼きレストラン「エルカノ」「カイア・カイペ」などがひしめいています。
高級店でありながら、肩肘を貼らずに楽しめる、家族連れもウェルカムな温かい雰囲気が魅力です。

まずは一杯!港町で味わうピンチョスとチャコリ
港近くの駐車場から坂道を上がると、すぐ町の中心部。
最初に向かったのは、港を一望できるテラスのあるバル「アモナ・マリア」へ。
シュワっと爽やかなチャコリに、ヒルダ(ピクルス・アンチョビ・オリーブの串)や、ガリシア風タコのピンチョス。
小腹を満たしながら、地元の人々に混じって和やかな時間を過ごしました。
地元のワインやチーズ、缶詰類なども置いてあり、お土産を買うこともできます。


メインイベント!港直送の魚介を炭火焼で堪能
ゲタリアに来たら絶対食べたいのが、炭火焼の魚。
ランチタイムには、レストランの店先で豪快に焼かれるイシビラメ(rodaballo)などの魚介類の香りに誘われ、港が見える「Mayflower」へ。
メインに注文したのは、ふっくらと焼き上がったアンコウ。
ガーリックオイルとビネガーが効いた味わいがたまりません。地元ワイナリー「ガインツァ」のチャコリと最高のマリアージュでした。
※人気店はすぐ満席になるので、事前予約がおすすめ!


口福のお土産探し:ゲタリア名物「絶品アンチョア」
お腹が満たされたあとは、街歩きがてらアンチョア(カタクチイワシ)の専門店巡りへ。
- Maisor(マイソール):港奥の老舗工房。白い酢漬けアンチョアはマイルドで絶品!


- Salanort(サラノルト):町のメイン・ストリートにあります。バスク各地のチーズやワイン、チョコレートなども揃い、見るだけでも楽しい。

ちょっと贅沢なおつまみピンチョス用に、塩漬けアンチョア (アンチョビ) やオイルサーディン、マグロの缶詰、カチーニャのチャコリを購入。
お土産にもぴったりです。

デザートは世界一のジェラートで締め!
あまり知られていませんが、ゲタリアには、**ジェラート世界大会で優勝した名店「DONA DONI IZOZKIAK」**があります。
地元民にも大人気で、訪れたら必ず立ち寄りたい場所。バス停からメイン・ストリートに向かうと、通りの入り口にすぐ見えますよ。


コンクールで優勝した「赤トウガラシとマンゴー (Mango Ezpeleta)」が一押し。
フレッシュなマンゴーの甘味とスパイスの絶妙なバランスに驚きます。
ジェラート片手にビーチまで歩き、海辺でのんびり。

食だけじゃない!ゲタリア街歩きの魅力▶オリジナルマップはこちら
食事の合間に訪れたい見どころもたくさんあります。
- ゴシック様式のサン・サルバドール教会

- バレンシアガ美術館(モード界の巨匠の故郷!)
- ネズミの形をした小半島「エル・ラトン」をハイキング(片道1.7km)

また、隣町のサラウツまでは海沿いの絶景ハイキングコース(片道約4km)も。サンティアゴ巡礼路の一部でもあり、最も美しい場所の一つとして知られています。
天気のいい日はぜひ歩いてみてください!
さて、ここまで読んでくださった方のために…
ゲタリアを満喫できるオリジナルマップを作成しました!旅のお供にぜひご活用ください。
まとめ|ゲタリアは「美味しい」と「心地よい」が詰まった場所
ゲタリアは、バスクの豊かな食文化、人の温かさ、自然の美しさがぎゅっと詰まった町。
新鮮な魚介とチャコリのハーモニー、バルでの賑やかなひととき、穏やかな港の風景…。
ここでしかできない体験が、きっとあなたの心に残るはずです。
バスクを旅するなら、ぜひゲタリアへ足を伸ばしてみてくださいね!
