「バルってお酒を飲む人の場所でしょ?」
そう思っていませんか?
実はスペイン・バスク地方のバルは、朝食からおやつ、子連れの夕食まで、誰でも気軽に使える“街の社交場”。アルコールを飲まない&子ども連れでも楽しめる、ノンアルドリンクが豊富に揃っています。
ただし、現地のバルでは日本のようにメニュー表はなく、ドリンクはカウンターで“口頭注文”が基本。メニューを知らないと、いざカウンターに立ったときに戸惑ってしまいます。
そこで本記事では、バスク在住10年以上、子どもと一緒にバルを利用する筆者が、バルの定番ノンアルドリンクを紹介。
- 現地でよく飲まれているコーヒー、ハーブティー
- お酒気分が味わえるノンアル飲料
- 子どもが喜ぶジュース&ミルク系ドリンク
- 失敗しない注文のコツ
まで、写真付きでわかりやすく紹介します。この記事を読めば、お酒を頼まなくても満足いくバル体験ができますよ。
せっかくのバスク旅行を楽しむために、定番メニューの予習はかかせません。ぜひ最後までお読みください。
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はじめに:バスクのバルで「ノンアル」を楽しむという選択肢
スペイン・バスク地方のバルは、居酒屋のような場所であると同時に、地域密着型のカフェ・軽食スポットでもあります。朝から夜まで幅広い世代が利用し、コーヒーやハーブティー、ジュースなどのノンアルドリンクは、現地の人の生活にかかせないもの。
この記事では、そんな「バルのノンアル文化」に焦点をあて、ジャンル別におすすめを紹介していきます。
まずは旅行者にも人気の「コーヒー」から見ていきましょう。
▶その他のノンアルドリンクをチェックしたい方はこちら。
【お茶・ハーブティー】【ジュース・炭酸飲料】【お酒気分を味わうノンアル】
スペインバルのコーヒーはエスプレッソが基本
スペインのバルで提供されるコーヒーは、基本的にエスプレッソベース。日本のような薄めのアメリカンコーヒーではなく、濃厚で香り高い一杯が中心です。
カウンターで注文して、サッと飲んで去るのが現地スタイル。日本と比べて短い時間でサクッとお茶をする人が多いです。
コーヒーの種類
バスク地方のバルでよく見かけるコーヒーを、代表的なものから紹介します。
☕ Café con leche(カフェ・コン・レチェ)

いわゆる「カフェラテ」。エスプレッソにたっぷりのホットミルクを加えた、バスクで最も人気のある飲み方です。朝食と一緒に頼まれることが多く、初心者にもおすすめ。
☕ Cortado(コルタード)
エスプレッソに少量の温かいミルクを加えた、やや濃い目のコーヒー。ミルクの量が少ない分、コーヒーの風味をしっかり味わいたい方にぴったり。
☕ Café solo(カフェ・ソロ)

シンプルなエスプレッソそのもの。量は少なめですが、香りと苦味がぎゅっと詰まった一杯。朝の目覚めに、または食後にも人気です。
☕ Café descafeinado(カフェ・デスカフェイナード)

**カフェインレス(デカフェ)**のコーヒー。夜にカフェインを控えたいときや、妊娠中・授乳中の方におすすめ。「Descafeinado, por favor.(デスカフェイナード・ポルファボール)」と頼めばOK。
☕ Café con hielo(カフェ・コン・イエロ)

バスク式アイスコーヒー。通常のホットコーヒーに、氷入りグラスが添えられます。自分でグラスにコーヒーを注いで冷やすユニークなスタイル。暑い夏の定番です。
スペインのコーヒーの美味しさの秘密

スペインでは質の高いコーヒーが楽しめますが、それは以下の理由からです。
- 社交の場としての文化: 人々の集いの場で、質の高いコーヒーが求められてきたから。
- 独自の焙煎技術: スペインならではの焙煎方法があるから。
- 高品質なコーヒー豆: かつて植民地だった南米から、良い豆が安定して入ってくるから。
コーヒーはとてもポピュラーなメニューなので、旅行者でも頼みやすいです。観光の合間にぜひ美味しいコーヒーを堪能してください。
アメリカンを頼むには
もしアメリカンコーヒーが飲みたい場合は、**「Café americano(カフェ・アメリカーノ)」**と注文しましょう。これはエスプレッソをお湯で割ったものですが、アメリカンに近い味わいです。ただし、取り扱っていないバルもあるので注意。
コーヒーを飲むシチュエーション

バスクの人々は、コーヒーを一日を通してさまざまなシーンで楽しんでいます。
- 朝食タイム(7:00〜10:00)
Café con lecheにクロワッサンやトーストを添えて、出勤前に軽く一服。 - 友人とのおしゃべりタイム(午後〜夕方)
Cortadoやデカフェを片手に、バルのカウンターやテラス席でのんびり会話。 - 食後(デザートの後)
Café soloが定番。小さなエスプレッソが、食事の締めくくりとしてぴったり。
旅行中も、バルで現地の人々に混じってコーヒーを飲めば、バスクの日常が味わえますよ。
バルで頼めるお茶&ハーブティー編(Té・Infusión)
バルと聞くとお酒やコーヒーのイメージが強いかもしれませんが、実はお茶やハーブティー(Infusión)も定番メニュー。特に夜や食後は、カフェイン控えめの温かい飲み物として現地の人にもよく飲まれています。
お茶類はティーバッグ形式で提供されることも多く、手軽に楽しめます。お茶類には砂糖を入れて飲む人が多く、砂糖付きで出されることも。以下によく見かけるメニューを紹介します。
カモミールティー(Manzanilla)

「マンサニーリャ(Manzanilla)」と言えば、お酒好きの方は**シェリー(マンサニージャ)**を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、スペインでは「Manzanilla」と言うと、基本的にはカモミールティーのことを指します。
ほんのり甘くやさしい香りで、消化を助けてくれる作用があるため、食後やお腹の調子が優れないときの定番です。カフェインレスで、お子さんや妊婦さんにも安心して飲めるのが嬉しいポイント。
ポレオ・メンタ(Poleo Menta)
「ポレオ・メンタ」は、スペインでとてもポピュラーな爽やかなミント系ハーブティー。清涼感のある味わいです。こちらも消化を助ける作用があるとされており、食後やちょっとスッキリしたい時にぴったり。
ただし、「ポレオ」というハーブには刺激作用があるため、妊娠中の方には推奨されていません。ご注文の際はご注意を。
ルイボスティー(Rooibos)
日本でもおなじみのルイボスティーは、ノンカフェイン&やさしい風味でスペインでも人気上昇中。
カフェインを控えたい夜や、コーヒー代わりに何か温かいものを飲みたいときに選ばれることが多く、幅広い年代に親しまれている飲み物です。
次は、子ども連れの旅行者にもぴったりなジュースやミルク系のドリンクを紹介していきます。
ソフトドリンク・子供向け飲料

子ども連れでのバル利用はちょっと不安…という方もいるかもしれませんが、バスクのバル文化は家族にやさしく、子ども向けドリンクも充実しています。
朝食タイムから夕方のおやつ、夜の軽食タイムまで、子どもも一緒に楽しめるドリンクを注文できます。ここでは、バスクのバルでよく見かける定番の子ども向けドリンクを紹介。
フルーツジュース(Zumo)
もっともポピュラーな子ども向けドリンクのひとつがフルーツジュース(Zumo=スーモ)です。
中でもおすすめは、Zumo de naranja natural(フレッシュオレンジジュース)。注文を受けてからその場でオレンジを搾ってくれるバルも多く、栄養満点で爽やかな味わいが魅力です。
また、以下のジュースも定番で、パックや瓶で提供されることが多いです。
- Zumo de manzana(リンゴジュース)
- Zumo de melocotón(モモジュース)
- Zumo de piña(パイナップルジュース)
特に朝食タイムには、パンやクロワッサン+ジュースのセットが定番。子どもだけでなく、大人にもおすすめの一品です。
モスト(Mosto)

Mosto(モスト)は、アルコールを含まないぶどうジュースで、バスクでは非常にポピュラーな飲み物です。味は甘め。子どもだけでなく大人にも人気があります。
炭酸飲料(Refrescos)

炭酸飲料(Refrescos=レフレスコス)はバスクの子どもたちにも人気。中でも「Kas(カス)」はバスク生まれの炭酸飲料ブランドで、オレンジやレモン味があります。ファンタに近い味わい。
その他、ほとんどのバルで以下の定番ドリンクが手に入ります。
- Coca-Cola(コカ・コラ)
- Pepsi(ペプシ)
- Sprite(エスプリテ)
- Aquarius(アクアリウス)
アグア・コン・ガス=炭酸水(Agua con gas)

バスクでは、食事中の飲み物としても人気の炭酸水(Agua con gas)。甘いジュースや炭酸飲料とは違い、スッキリとした飲み口なので、大人だけでなく子どもにも飲ませやすい一杯。
普通のミネラルウォーター(Agua sin gas=アグア・シン・ガス)と同様にバルの定番ドリンク。レモンを添えて出してくれるところもあり、爽快感があって夏にもおすすめ。
ココア(Cola Cao)
Cola Cao(コラ・カオ)は、スペインでは定番のインスタントココアパウダーで、牛乳に溶かして飲むスタイル。温かいミルクにパウダー入りの袋がついてくるのが一般的で、子どもの朝食や肌寒い日の一杯として人気があります。
ココアが苦手なら、Leche(レチェ=牛乳)だけ注文することもできます。
お酒気分を味わえるノンアルドリンク
バルの雰囲気を楽しみたいけれど、「今日はお酒を控えたい」「アルコールは飲めない」という方も少なくありません。そんなときにおすすめなのが、お酒の雰囲気を味わえるノンアルドリンク。本格的な見た目や味わいに、気分も上がります。
ノンアルコールビール(Cerveza sin alcohol)

スペインはビール文化が盛んで、**ノンアルコールビール(Cerveza sin alcohol=セルベッサ・シン・アルコール)**も非常に一般的。Estrella Galicia(エストレーリャ・ガリシア)やSan Miguel(サン・ミゲル)など、大手ブランドから必ずノンアル版が出ており、ほとんどのバルで注文可能です。
味も本格的で、普通のビールと比べても違和感が少なく、暑い日の一杯や食事のお供にぴったり。
ビテル・カス(Bitter Kas)

**Bitter Kas(ビテル・カス)**は、カンパリに似た味わいの、バスクでポピュラーなノンアルコール炭酸飲料。ハーブとスパイスを効かせたほろ苦い味わいが特徴です。
甘いジュースやコーラでは物足りない大人に人気で、まるで食前酒(アペリティフ)のように楽しめるのが魅力。観光客にはあまり知られていない“通好み”の一杯なので、バルで見かけたらぜひ試してみてください。
トニックウォーター(Tónica)

ジントニック用の割材としてもおなじみの**トニックウォーター(Tónica=トニカ)**は、単体で頼むことも可能。キリッとした苦味と爽快感があり、氷とレモンを添えて出してもらえば、まるでカクテル。
バスクでは、シュウェップス(Schweppes)が定番ブランドです。
注文時のマナーとちょっとしたコツ

バスクのバルでは、メニューがなくカウンターで口頭注文するのが基本スタイル。最初は少し戸惑うかもしれませんが、実際にはとてもシンプルです。
注文するときは、
「Una manzanilla, por favor.(ウナ・マンサニーリャ ポルファボール=カモミールティーを一杯、お願いします)」
のように、ドリンク名+「por favor(お願いします)」をつければOK。
👉 バルでの具体的な注文フレーズや支払いマナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
➡︎ はじめてでも安心!バルでの注文・支払いマナーを解説
まとめ

バスクのバルは「お酒を楽しむ場所」というイメージが強いかもしれませんが、実際にはコーヒーやハーブティー、子ども向けジュースから大人も満足できるノンアルドリンクまで幅広い選択肢があります。
- 朝はエスプレッソや搾りたてオレンジジュースで一日をスタート
- 食後はハーブティーやルイボスでリラックス
- 子どもにはモストやCola Caoを注文して一緒に楽しむ
- お酒気分を味わいたいときは、ノンアルビールやBitter Kasがおすすめ
このように、お酒を飲まなくてもバル体験は十分楽しめるのです。
せっかくの旅行中、「自分や家族は何を飲もう?」と迷わないよう、今回紹介した定番ドリンクを頭の片隅に置いておくと安心ですよ。
👉 バル文化をもっと深く楽しみたい方は、こちらの記事もどうぞ:
ドリンク選びも旅の楽しみのひとつ。ぜひ現地でいろいろ試して、自分だけのお気に入りの一杯を見つけてみてください。